自律神経失調症からくる不定愁訴は首が原因だった
2020/12/23
自律神経失調症と言われて、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、いろいろな不定愁訴で苦しんでる人が増えているそうだ。めまい、震え、全身の痛み、じっとしていられない、足のしびれ不安定、頭痛、吐き気、胃腸機能障害、パニック障害、うつ病などの症状があり、あらゆる検査を受けても異状なし。果ては自殺願望に移行すると言う。内科、整形外科、胃腸科、循環器内科、脳神経外科など行っても、ほとんどがストレスから来るものと、対処療法の薬を出されて終わり。たまたま症状が薬で緩和されてもずっと飲み続けないとまた再発の繰り返しだ。
そこで、虎ノ門にある東京脳神経センターの理事長で、脳神経外科の権威である松井孝嘉先生が40年かけて研究し、自律神経失調症など不定愁訴の原因は首の筋肉のこりが原因で、自律神経が集中している筋肉が緊張状態にあると、神経が圧迫されあらゆる疾患が出てくるとのこと。特に副交感神経がほとんど働かずに交換神経のみが優位になって症状をひどくするとのこと。また血液中の酸素が不足し脳にも悪い影響を起こす。要は首を冷やさず温め筋肉の緊張を取り適度な運動とストレッチをやると90%以上の人が完治するとのこと。スマホ、パソコン、姿勢の悪さ(背中猫背、首猫背)、寝返りしないで仰向けで朝まで寝る方など、また新型コロナの影響でのストレスや在宅ワークが長時間に及び首に負担がかかる姿勢からなどいろいろで、不定愁訴で悩んでいる人が最近は増えているようだ。ひどくなるとうつ病状態に移行するとのこと。詳しくは松井孝嘉著「首こりは万病のもと」を読んでみたら如何だろうか。家でできる首体操の方法も出ている。
ネットでも症状のチェックシートが出ているので、思い当たる人はチェックしてみるといい。
当院でも体中にいろいろな諸症状が出ている人の首を診ると、カチカチに筋肉が硬くなっていて、神経を圧迫している方が何人かいるが、よく温めるよう指示したあとは前よりよく眠れるようになったと言われることが多い。お風呂は40°くらいの全身浴で首まで浸かり、よく温めたのち寝られるといいと思う。